My Success Baseball Guide

草野球の打順の組み方|打率・出塁率・長打率から考える

チーム運営 公開日

毎試合、監督やキャプテンを悩ませるのが打順です。

「1番は足の速い人、4番はいちばん打つ人」という組み方は分かりやすいですが、成績を記録しているなら、数字も材料に使えます。この記事では、打率・出塁率・長打率・OPSを使った打順の考え方を紹介します。

まず知っておきたい:上位ほど打席が多い

打順を考えるうえで、いちばん確かな事実はこれです。

打順が上の選手ほど、1試合に多く打席が回ってきます。

例えば、7回の試合でチーム全体の打席数が31だった場合、9人打順なら

打順 打席数
1〜4番 4
5〜9番 3

となります。1番と9番では、この試合だけで1打席違います。シーズンを通せば、その差は試合数分だけ積み上がります。

つまり、打てる選手を上位に置くほど、チームの打席のうち「良い打者の打席」の割合が増える、ということです。打順を考える出発点はここです。

1・2番は「出塁率」で選ぶ

1番打者は、試合の最初の打席に立ち、打席数も最も多くなります。求められるのはアウトにならずに塁に出ることです。

このとき見るべき数字は、打率より出塁率です。

  • 打率.300・出塁率.320(四球が少ない)
  • 打率.250・出塁率.420(四球をよく選ぶ)

1番に向いているのは、後者であることが少なくありません。打率には表れない四球の分まで、塁に出ているからです。出塁率の計算方法は草野球の出塁率とは?で解説しています。

足の速さは、出塁率が同じくらいの選手を比べるときの判断材料にすると使いやすくなります。盗塁数を記録していれば、それも参考になります。

3〜5番は「長打率・OPS」で選ぶ

1・2番が塁に出たあと、走者を還すのがクリーンアップです。ここでは長打で一気に走者を還せるかが重要になるので、長打率が目安になります。

長打率は「1打数あたり何塁打ったか」を表す数字です。単打が多い打者より、二塁打・本塁打を打つ打者のほうが高くなります。詳しくは草野球の長打率とは?をご覧ください。

チームで最も打てる選手を選ぶなら、出塁率と長打率を足したOPSが便利です。OPSの高い選手から順にクリーンアップや上位に置いていく、という考え方もあります。OPSの見方は草野球のOPSとは?で紹介しています。

4番に「いちばん打つ人」を置くべき?

伝統的には、チームでいちばんの強打者を4番に置きます。ただ、上で見たとおり、4番より3番、3番より2番のほうが打席は多く回ってきます。

野球の分析の世界では、最も良い打者を2番や1番に置いて打席を増やすほうが得点につながりやすい、という考え方もあります。どちらが正しいというより、「打席数」と「走者がいる場面で回るか」のどちらを重く見るかの違いです。

数字の使い方の目安

打順 重視する数字 補助的に見る数字
1番 出塁率 走力(盗塁)、三振の少なさ
2番 出塁率・OPS 走力、つなぐ打撃
3〜5番 長打率・OPS 打点
6番以降 OPS その日の調子

打率も参考になりますが、打率だけでは四球の多さも長打の多さも分かりません。打率・出塁率・長打率を並べて見るのがコツです。

打点は、前に走者がいたかどうかに大きく左右される数字です。打点が多いからクリーンアップ向き、とは言い切れません。打順が上がれば打点も増える、という逆の関係もあります。

草野球ならではの注意点

打数が少ないうちは数字がぶれる

草野球は、1人あたりの打数がプロ野球よりはるかに少なくなります。10打数程度では、ヒット1本で打率が1割動きます。

数試合分の数字だけで打順を大きく入れ替えると、たまたま調子の良かった選手を過大評価してしまいます。数字が安定してくるまでは、実感と組み合わせて判断してください。打数とぶれの関係は草野球の打率はどれくらいならすごい?で計算しています。

10人以上で打順を組むことがある

大会やチームの取り決めによっては、10人以上を打順に入れることがあります。打順が長くなると、下位の打者に回る打席はさらに減ります。上位と下位の打席数の差を意識しておくと、組み方を考えやすくなります。

助っ人の扱い

初めて来た助っ人は、成績がありません。経験や本人の希望を聞いて、まずは下位から入ってもらうのが無難です。

「勝つ打順」と「楽しむ打順」

草野球の打順は、勝つためだけのものではありません。

  • 大会や公式戦:成績を重視して、勝つための打順を組む
  • 練習試合:普段打席の少ない人を上位にする、ポジションや打順をローテーションする
  • 久しぶりに来た人がいる日:上位に入れて打席を多く回す

特に草野球では、打席が少ないと、せっかく来たのに楽しめないということが起こります。試合によって目的を分け、「今日はみんなに打席を回す日」と決めるのも立派な打順の組み方です。

どの考え方で組むにしても、なぜこの打順なのかをひと言メンバーに伝えておくと、打順に対する不満が出にくくなります。

My Successの打順シミュレーター

My Success には、PROプランの機能として打順シミュレーターがあります。記録された成績(出塁率・長打率・打率・三振の割合・1試合あたりの打点と本塁打など)をもとに打順の案を作る機能で、打数の少ない選手は数字を平均に近づけて扱います。助っ人を含めた打順や、10人以上の打順にも対応しています。

あくまで案を出す機能なので、最終的な打順はチームの目的に合わせて決めてください。

まとめ

  • 打順の正解は1つではない。ただし上位ほど打席が多いのは確か
  • 1・2番は出塁率、3〜5番は長打率・OPSを目安にする
  • 打率だけでなく、打率・出塁率・長打率を並べて見る
  • 打数が少ないうちは数字がぶれるので、実感と組み合わせて判断する
  • 勝つ試合と楽しむ試合で、打順の考え方を変えてよい

数字は、打順を決めるときの「話し合いの材料」として使うのがいちばんです。記録があれば、なんとなくではない打順の相談ができるようになります。

草野球ガイド一覧へ戻る