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草野球でビヨンド・ウレタンバットは禁止?2026年時点のルール

道具 公開日

「2029年からビヨンドが禁止になるらしい」

そんな話を聞いて、自分たちの草野球でも使えなくなるのか気になっている人は多いと思います。チームで買い替えが必要になるのかどうか、金額も小さくありません。

この記事では、2026年9月時点で公表されている情報をもとに、どの範囲が禁止で、どの範囲が禁止ではないのかを整理します。

そもそも「ウレタンバット」「複合バット」とは

打球部の外側にウレタンやスポンジといった弾性体を貼り付けた軟式用バットのことです。ボールが当たったときに変形して反発するため、金属バットより打球が飛びやすくなります。

代表的な製品としては、ミズノのビヨンドマックス、ZETTのブラックキャノン、SSKのMMシリーズなどがあります。

規制の話で「ウレタンバット」「複合バット」「高反発バット」と呼ばれているのは、おおむねこの種類のバットを指しています。

2029年から禁止になるのは「学童・少年」

全日本軟式野球連盟(JSBB)は2025年12月15日に「2029年以降の少年部(学童・少年)バット使用制限について」という通知を出しています。

内容を整理するとこうです。

項目 内容
対象カテゴリ 学童(小学生)・少年(中学生)
対象バット バットの外表面にウレタン・スポンジ等の弾性体を取りつけたバット
適用開始 2029年シーズンから
移行期間 2026年〜2028年の3年間
理由 選手の安全面を考慮するため

ここで見落とせないのが、対象が学童と少年であるという点です。

同通知では、一般(大人)は規制の対象外とされています。ニュースやSNSで「2029年からビヨンド禁止」とだけ切り取られて広まりがちですが、これは少年部の話です。

学童ではすでに2025年から制限が始まっている

2029年の話より前に、学童ではすでに制限が動いています。

JSBBは2023年12月20日の通知で、学童部(小学生)において、一般用バットのうち打球部にウレタン・スポンジ等の弾性体を取りつけたバットの使用を2025年から禁止しています。

このとき、木製・金属製・カーボン製・複合(金属/カーボン)バット、および軟式少年用バットは制限の対象外とされました。

つまり流れとしては、

2025年:学童で「一般用のウレタンバット」が使えなくなる ↓ 2026〜2028年:移行期間 ↓ 2029年:学童・少年で弾性体付きバットが使えなくなる

という段階を踏んでいます。いずれも少年部の話です。

では一般の草野球はどうなのか

2026年9月時点で、JSBBが一般カテゴリのウレタン系バットを一律に禁止するという発表は確認できません。

したがって、「2029年になったら大人の草野球でもビヨンドが使えなくなる」という理解は、現時点の公表情報とは一致しません。

ただし、ここで話が終わらないのが実際のところです。

実際には「大会・リーグ・球場」単位の禁止が増えている

連盟の全国ルールとは別に、主催者や施設が独自に禁止しているケースが実際にあります。しかも一般(大人)が対象のものがあります。

確認できる例をいくつか挙げます。

東京都スポーツ文化事業団(球場の利用条件)

軟式野球場のA面・B面で、「バットにポリウレタン、チタン、カーボン等の反発性を高める素材を用いた複合バット」の使用を禁止しています。2023年4月1日から。左打者の打球が駐車場やテニスコート、利用者通路へ飛来する事例が増えたことへの安全対策とされています。A面には利用者の年齢制限がないため、一般の草野球にもそのまま当てはまります。

東京都北区・新荒川大橋野球場(球場の一部の面)

線路に近い面(一般A面・少年A面・少年B面)で、ポリウレタン等の反発性を高める素材を用いた複合バットの使用を禁止しています。2024年4月1日から、中学生以上が対象。隣接するJR東日本の線路へ打球が入る事例が頻発し、列車の運行に支障があるためとされています。

新宿区軟式野球連盟(地域連盟の大会)

2024年6月付で「高反発複合バットの使用禁止について」を会員チーム・選手に通知しています。連盟の大会で使用する球場において、高反発バットを原則禁止とする内容です。

このように、禁止の理由は「打球が場外や線路に飛ぶ」「守備者への危険」といったその球場ならではの事情であることが多く、全国ルールとは別の論理で決まっています。

つまり、連盟のルール上は使えても、その日の球場では使えないということが普通に起こります。

確認すべきなのは3つ

自分たちの草野球で使えるかどうかを判断するには、次の3つを見てください。

1. 参加する大会・リーグの大会規約

いちばん優先されます。エントリー時の要項やチーム向けの案内に、使用可能なバットの条件が書かれていることが多いです。

2. 使用する球場の利用条件

大会規約で認められていても、球場側が禁止していれば使えません。自治体や指定管理者のサイトに掲載されています。

3. バット自体がそのカテゴリの公認品か

軟式用の金属・複合バットには J.S.B.B. の公認マークがあります。大会によっては公認マークのあるバットに限る、と定められている場合があります。

判断に迷ったら、大会の主催者に直接聞くのがいちばん確実です。「使えると思っていたら当日使えなかった」がいちばん困ります。

これから買うなら考えておきたいこと

チームで新しくバットを買う場合、こう考えておくと無難です。

  • 一般の草野球で今すぐ使えなくなるわけではない。慌てて買い替える必要はない
  • ただし禁止する球場・大会は増える方向にある。チームの共用バットとして1本だけ買うなら、複合バット以外も持っておくと当日困りにくい
  • お子さんが学童・少年で使うバットは話が別。2029年から使えなくなる方針が出ているので、買い替えのタイミングは意識しておく

なお、規制の内容は今後変わる可能性があります。この記事は2026年9月時点の情報です。判断が必要なときは、必ず最新の一次情報を確認してください。

まとめ

  • ウレタン系複合バットの2029年規制は、学童・少年が対象。一般(大人)は対象外とされている
  • 学童ではすでに2025年から、一般用のウレタンバットが使えなくなっている
  • 2026年9月時点で、一般の草野球を全国一律で禁止するルールは確認できない
  • ただし大会・リーグ・球場ごとの独自禁止は実際にあり、増えている
  • 判断するには「大会規約 → 球場の利用条件 → バットの公認」の3つを確認する

「草野球なら絶対使える」でも「草野球でも全面禁止」でもありません。自分が出る大会と使う球場を確認する、が実務的な答えになります。

参考

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